医学部受験での面接試験のことを考えるとドキドキしますよね。でも、大丈夫!今回は医学部受験の面接について、知っておくべきポイントをまとめました。面接官の質問にどう答えるべき?MMIって何?そんな疑問にもお答えします。
1. 医学部受験の面接の重要性と特徴
医学部受験の面接は、ただの形式的なものだと思っていませんか?そのようなことはなく、医学部受験の面接はとても重要です。
まず、医学部受験の面接の特徴から見ていきましょう。医学部の面接は、他の学部と比べてかなり重視されます。
なぜなら、将来医師になる人物を選ぶためだからです。学科試験だけでは測れない、人間性や医療への熱意、コミュニケーション能力などを見極めるのが面接の役割です。
面接の形式も様々です。個人面接、集団面接、さらには最近話題のMMI(Multiple Mini Interview)まで。大学によって異なるので、志望校の情報をしっかりチェックしておくことが大切です。
面接の時期も要チェック!国立大学では学科試験の後に全員が受験するのに対し、私立大学では1次試験の合格者のみが2月頃に受験することが多いです。
そして、面接の評価の仕方も大学によってまちまち。「足切り」程度の大学もあれば、学科試験と合わせて合否を決める大学も。特に地方枠のある大学では、面接の比重が高い傾向にあるようです。
つまり、医学部受験の面接は、あなたの人となりを見極める重要な機会です。ここで印象に残れば、合格への大きな一歩になるかもしれません。だからこそ、しっかり準備して臨むことが大切です。
2. 医学部受験の面接でよく聞かれる質問トップ5
さて、医学部受験の面接で実際にどんな質問が飛び出すのか、気になりますよね?ここでは、よく聞かれる質問トップ5をご紹介します。
①医学部志望理由・本学志望理由
これは定番中の定番です。なぜ医学部を目指すのか、なぜこの大学を選んだのか、しっかり説明できるようにしておきましょう。
②理想の医師像
あなたが目指す医師像について聞かれることも。「患者さんに寄り添える医師になりたい」なんて答えるだけじゃなく、具体的なイメージを持っておくといいです。
③医療に関する話題
最新の医療ニュースや社会問題について聞かれることも。日頃からアンテナを張っておくことが大切です。
④中高校時代の経験
部活動や学校行事での経験、ボランティア活動などについて聞かれることも。医療とは直接関係なくても、あなたの人間性を知るための質問です。
⑤自分の長所と短所
これも定番質問。ただ長所や短所を言うだけでなく、具体的なエピソードを交えて説明できるといいです。
これらの質問に対する答えは、暗記して機械的に答えるのではなく、自分の言葉で誠実に答えることが大切です。面接官との「対話」を通じて、あなたの人柄や価値観を示すことができれば、きっと高評価につながるはずです。
3. 医学部受験の面接対策のコツとNG回答
医学部受験の面接、どう準備すればいいの?そんな疑問にお答えします。
まず、面接対策のコツをいくつか紹介します。
【コツ①】医療情報にアンテナを張る
日頃からテレビや新聞の医療関連ニュースをチェックしましょう。最新のトピックを知っておくことで、医療への関心をアピールできます。
【コツ②】自分の言葉で伝える練習をする
模範解答を暗記するのではなく、自分の経験や考えを自分の言葉で伝える練習をしましょう。これが面接成功の鍵です。
【コツ③】時事問題や医療ニュースを押さえる
医療格差、高齢化社会、感染症対策など、医療に関連する社会問題について自分なりの意見を持っておくことが大切です。
次に、NGな回答についても触れておきましょう。
【NG①】医学の知識を自慢する
面接官の多くは医師や医学研究者。「医学の知識には自信があります」なんて言うと、かえって疑念を抱かせてしまうかも。
【NG②】上手に答えようとしすぎる
「上手に見せる」ことよりも、質問に真摯に向き合い、自分の考えを誠実に伝えることが大切です。
【NG③】併願校を多く挙げる
併願校について聞かれた場合、正直に答えるべきですが、2〜3校程度に留めておくのが無難です。
医学部の面接で成功する鍵は、完璧な答えを暗記することではなく、自分の考えや経験を純粋に伝えることだということを忘れないでください。
準備は大切ですが、面接当日は緊張しながらも自分らしさを忘れずに臨んでくださいね。
4. 医学部受験の面接形式
医学部受験の面接、形式によって対策も変わってくるんです。ここでは、主な形式である個人面接と集団面接について比較してみます。
まず、1人の受験生に対して複数の面接官が質問する個人面接形式です。
- 時間:15〜30分程度
- 回数:1〜3回
- 特徴:面接票に沿って質問される
- 注意点:圧迫面接が行われることも
一方、集団面接は3~8人の受験生に対して、3~5人の面接官が付く集団面接形式です。
- 特徴:質問は順番に行われる
- 対策:基本的に個人面接と同じ
さらに、グループ討論という形式もあります。
- 特徴:受験生同士が意見を交わす
- 実施大学:全国で10校ほど(例.旭川医科大学、滋賀医科大学、日本医科大学など)
- テーマ:医療関連から社会問題まで幅広い
- 評価ポイント:意見を述べる力だけでなく、他の受験生とのコミュニケーション能力も
どの形式でも、大切なのは自分の考えを自分の言葉で伝えること。形式に惑わされず、真摯に質問に向き合う姿勢を忘れずにしましょうね。
5. 医学部受験の新トレンド「MMI(Multiple Mini Interview)」とは
さて、ここで最近注目を集めている新しい面接形式、MMI(Multiple Mini Interview)について触れておきます。
MMIとは、複数の短い面接を連続して行う形式のことで、従来の面接形式とは一味違います。
- 特徴:複数のステーションを回り、各ステーションで異なる課題に取り組む
- 時間:各ステーション5~8分程度
- 課題例:ロールプレイ、ethical dilemma(倫理的ジレンマ)の解決、チームワーク課題など
MMIの目的は、受験生の多面的な能力を評価すること。医学的知識だけでなく、コミュニケーション能力、倫理観、問題解決能力なども見られます。
MMIへの対策は、従来の面接対策とは少し異なります。各ステーションでの課題に迅速に対応する能力が求められるので、様々な状況を想定して練習しておくことが大切です。
ただ、MMIを採用している大学はまだ少数派。志望校がMMIを実施しているかどうか、事前にしっかりチェックしておきましょう。
6. 医学部受験の面接で評価されるポイント
医学部受験の面接、一体何を見られているのかについてお答えします。
医師としての適性
単に医学の知識があるだけでなく、患者さんと向き合える人間性があるかどうかが重要です。
コミュニケーション能力
医師は患者さんや他の医療スタッフとのコミュニケーションが欠かせません。面接でのやりとりを通じて、この能力が評価されます。
医療への関心と理解
医療に関する時事問題や社会的課題について、自分なりの意見を持っているかどうかが見られます。
論理的思考力
質問に対して筋道立てて答えられるか、自分の考えを明確に伝えられるかがポイントです。
志望動機の明確さ
なぜ医師を目指すのか、なぜその大学を選んだのか、明確な理由を持っているかどうかが重要です。
誠実さと謙虚さ
知ったかぶりをせず、分からないことは素直に認める姿勢が評価されます。
ストレス耐性
面接という緊張する場面でも冷静に対応できるかどうかも見られています。
これらのポイントを意識しつつ、自分らしさを忘れずに面接に臨むことが大切です。完璧な答えを用意するよりも、自分の言葉で誠実に答えることが高評価につながります。
7. 【まとめ】医学部受験の面接を乗り越えるために
さあ、ここまで医学部受験の面接についてご紹介してきました。重要なポイントをおさらいしましょう。
- 医学部受験の面接は、単なる形式的なものではなく、あなたの人間性や医療への熱意を見極める重要な機会です。
- よく聞かれる質問(志望理由、理想の医師像、医療に関する話題など)への答えを、自分の言葉で準備しておきましょう。
- 面接対策では、医療情報にアンテナを張り、自分の言葉で伝える練習をすることが大切です。
- 面接形式(個人面接、集団面接、MMI)によって特徴が異なるので、志望校の情報をしっかりチェックしましょう。
- 面接では、医師としての適性、コミュニケーション能力、医療への関心と理解、論理的思考力などが評価されます。
- 完璧な答えを用意するよりも、自分の言葉で誠実に答えることが高評価につながります。
医学部受験の面接、確かに緊張するかもしれません。でも、これまでの努力と、あなたの医療への熱意をしっかり伝えれば大丈夫。自信を持って臨みましょう。