yamaharuと言います。
息子を一浪の末、中国地方の国立大医学部に送り出しました。
医学部合格には高い学力が求められ、頑張った息子は我が子ながら尊敬します。
あわせて、息子の目標を応援できた私自身もよくやったと自慢できます。
ご存じの通り、医学部受験は挑むだけでも予備校代など多数の教育費がかかります。通学している中高の授業料や育ち盛りの子の食費がかさみ、正直いって家計はいつも綱渡りでした。
でも、お金のことで夢をあきらめるのはモッタイナイ!との信念で、息子の難関突破を応援しました。
飲み会など交際関係を封印しました
ある日、公立小に通っていた息子が突然切り出しました。
「中学受験をしたい」
中学受験を予定していた同級生の影響でした。
てっきり地元の公立中学に通うものだとばかり思っていたので、はじめは息子の相談に驚きました。
でも、「自分のことは自分で決める人生にさせたい」と思って、息子の希望を受け入れました。
受験の結果、進学校として知られてる私立中高一貫校に合格しました。
そして、授業料やクラブ活動費のほか、通学定期代がかさんで、平均して毎月10万円超の教育費がかかることになりました。
そこで、少しでも教育費と息子との食費を捻出しようと、飲み会など交際関係を封印しましたし、当時はまだ喫煙習慣がありましたが、ピタッとタバコもやめました。
それでも、給料日前はいつも残高1万円前後でした。
息子が通う学校には裕福な家庭の同級生も多く、海外旅行に出かける友だちもいたようですが、当然私の家庭で同じことをするのは現実的に無理です。
その代わり、神社仏閣巡りやお城巡りを楽しんで、非日常感を楽しんでました。
経済状況を踏まえた2つの条件
「医学部に行きたいんだけど・・・」
高校2年になった息子が相談してきました。
その相談をあたまから否定はしませんでしたが、家の経済状況を踏まえて2つの条件を付けました。
- 学費が6年間で数千万円かかる私大医学部は無理
- 今の高校の学費と、予備校の学費の二重は無理
と、正直に家の経済状況を踏まえたものです。
当時の息子の成績はあまり芳しいものではありませんでした。
模擬試験では厳しい判定結果が突き付けられることもありました。
これは何とかしないと!
そう思ってた時に高校授業料が一部無償化されたこともあって、その浮いた分を高3夏からの予備校授業料にまわしました。
それでも週に1~2回程度ということもあり、現役合格は叶いませんでした。
浪人時代の予備校代は年100万円超と、医学部受験生の中では割安でしたが、ウチにはかなり負担が大きかったです。
「地域枠」選ばず
データ的に、西日本は人口の割に国公立大学の医学部が多くて「西高東低」といわれているそうです。
そこで、息子は予備校スタッフのアドバイスも受けて、受験希望先を中国地方の国立大を選びました。
その際、奨学金が貸与される「地域枠」での受験は選びませんでした。
というのも、卒業後の一定期間、地元での就職を求められるという「制約」があったからです。
受験の結果、息子はその国立大の医学部に合格しました。
学費は年60万円程度で、息子はアルバイトもしていることもあり、仕送りは月4万円で済んでいるので、受験期間と比べたら出費がずっと軽くなりました。
合格後の息子
中国地方は全く縁もゆかりもありません。
息子が通う大学の学生は地元出身がほとんどです。
文化が違うこともあって、入学当初はかなり戸惑いが多かったようですし、今でも帰省してこれまでの地元の友達と会うのが楽しいようです。
でも、最近は視野も広がってきたようですし、感謝の言葉を素直に言ってくれるようになりました。
大切な子供が遠方に行くのは、本人だけでなく親自身も不安になるものです。
さらに、子供がやりたいことを家の経済状況を考えると、素直に賛成できない場合もあると思います。
だけど、やっぱり子供の可能性を狭めることはしない方がいいと思います。
どんな手立てがとれるか、可能性を一緒に探ってあげてください。