息子が医学部を目指して浪人していた年の冬のこと。センター試験(今でいう共通テスト)まであと数週間というタイミングで、家族の誰かがインフルエンザを発症しました。
「うつったらどうしよう」「ここまで頑張ってきたのに、試験を受けられなかったら…」
そんな焦りで、家の中の空気が一気にピリピリしたのを覚えています。マスク、加湿器、手洗い、うがい——どんな対策も完璧とは言えず、ただ祈るように息子を見守るしかありませんでした。
結局、彼はギリギリで感染を免れましたが、試験当日まで精神的に落ち着かず、あの冬は本当に“張り詰めた受験”でした。あの経験を思い出すたびに、「もっと早く知っていれば」「もっと安心できる備えがあれば」と感じます。
受験期の冬は、努力よりも“体調”がすべてを左右する
受験期の冬は、学力だけでなく「体調管理」が試験の合否を分ける時期です。どれだけ努力しても、発熱や感染で試験を欠席すれば、すべてが水の泡になってしまう——それが現実です。
特に医学部志望の浪人生だった息子は、周囲の受験生よりもプレッシャーが大きく、精神的にもギリギリでした。家族として支えようとするほど、こちらも気を張ってしまい、毎日のように「マスクして」「加湿器の水足した?」と声をかける自分に疲れることも。
受験生本人よりも、むしろ親の方が神経をすり減らすのかもしれません。体調を崩したくない気持ちは皆同じ。でも、予防できることには限界があります。たとえ家族の一人が感染していなくても、「もらってくるかもしれない」という不安は、常に頭を離れませんでした。
感染リスクは“外”ではなく“家の中”からやってくる
あの冬、私たち家族が痛感したのは、「感染のリスクは学校や塾だけではない」ということ。息子は自宅学習中心(予備校は週1~2回程度)で、外出を控え、手洗いやマスクも徹底していました。それでも、感染の火種は家庭内に潜んでいました。
家族が仕事先で感染し、そのまま帰宅。数日後、下の子供が高熱を出しました。息子は部屋にこもり、家族で部屋を隔離するような日々。
その時に思いました。「予防って、本人だけが頑張っても意味がないんだな」と。家族が感染した瞬間、受験生本人もリスクの真っただ中に放り込まれる。けれど受験期に家族全員がマスクをして生活するのも現実的ではありません。
だからこそ、“予防の仕組み”そのものを見直す必要があると感じたのです。
オンライン診療という“新しい備え”を知った今だから言えること
最近になって知ったのが、スマホやPCで完結する「オンライン診療」。特に、インフルエンザの“予防薬”をオンラインで処方してもらえるサービスがあると知ったとき、「これがあの頃にあったら…」と心から思いました。
私が見つけたのは、フィットクリニック(fit.clinic)というオンライン診療サービス。外出せずに医師の診察を受け、薬を自宅に配送してもらえるとのこと。診察料は無料で、薬代だけで完結します。
しかも、最短で当日発送(15時までの入金確認で)とあり、「家族の誰かが感染した」「学校で流行している」など急を要する時でもすぐ対応してもらえる仕組みです。
もちろん、予防薬は保険適用外で自費診療になりますが、「試験を受けられないリスク」を考えれば、その安心感には代えられません。
フィットクリニックのインフルエンザ予防薬のしくみ
フィットクリニック のページを見てみると、主に次のような仕組みで利用できるようです。
- 診察料:無料(初診・再診とも)
- 対象薬:タミフル(オセルタミビル)75mg 10錠:7,800円(税込)
- 対象薬:イナビル(吸入粉末剤)20mg×2キット:9,900円(税込)
- 予約〜薬の到着までの流れ:
① Web予約 → ② 医師によるオンライン診察(約10分) → ③ 支払い → ④ 最短当日発送
ワクチン接種は行っていませんが、代わりに「予防薬による感染リスク軽減」を目的としています。「家族や職場で感染者が出た」「受験や出張を控えている」などの状況で処方されるケースが多いようです。
もちろん、医師が問診のうえで「必要」と判断した場合のみ処方されます。誰にでも無条件で出されるわけではなく、過去の服用歴や体重、アレルギーなども考慮されるとのこと。こうしたプロセスを見ると、「安心して相談できる仕組みだな」と感じました。
親ができる“最善のサポート”
受験生の体調管理は、実は本人よりも「周囲」がカギを握ります。親ができるのは、勉強を教えることではなく、「安心できる環境を整えること」。
思い返すと、息子の浪人時代、私は“体調管理係”のような気持ちで冬を過ごしていました。加湿器を洗い、布団を干し、食事を工夫し…それでも不安は消えませんでした。
でも今なら言えます。不安をゼロにすることはできないけれど、“減らす工夫”はできる。
- 家族の体調変化を早めに共有する
- 感染した場合の行動ルールを決めておく
- 必要ならオンライン診療で医師に相談する
これだけでも、心の余裕が全然違います。息子が合格した今だからこそ、あの冬の自分に「もっと安心していい」と伝えたい。そして今、同じように受験を支えるご家庭にも、「備えがあるだけで、気持ちは軽くなる」と伝えたいです。
受験生の集中力を支えるのは、家族の“安心感”
勉強に集中できる環境とは、静かな部屋や参考書だけではありません。「安心して体調を維持できる」ことも、立派な集中力の支えです。
受験生本人がどんなに気をつけても、外からウイルスが入ってくることは防ぎきれません。だからこそ、家族が先回りして「備えておく」ことが大切なのだと思います。
オンライン診療のように、家にいながら医師に相談できる仕組みが整ってきた今は、“頑張りすぎずに守る時代”とも言えるのかもしれません。
息子の医学部合格は、もちろん本人の努力の賜物です。でも、家族としては「体調を崩さずに試験を受けられた」ことも、同じくらいの奇跡でした。
あの冬を振り返るたびに思います。——“安心の準備”は、努力の一部だと。
今は、fit.clinic のように自宅で医師に相談できる時代。感染症の流行期でも、外出せずに適切な処方を受けられる選択肢があることを、多くのご家庭に知ってもらえたらと思います。
受験は本人の戦いですが、支える家族の“備え”もまた、その戦いを静かに支える力になるはずです。
🩺 参考:フィットクリニック(インフルエンザ予防薬)
https://fit.clinic/lp/fm/inf01/

