医学部受験では生物と物理、成功する受験生が選ぶのはどっち?

理科

医学部受験を目指す皆さん、理科の選択科目で「生物」と「物理」のどちらを選ぶべきか悩んでいませんか?この選択は、受験勉強の戦略だけでなく、将来の学びにも影響を与える重要なポイントです。

この記事では、それぞれの科目の特徴やメリット・デメリットをわかりやすく解説し、あなたの選択をサポートしたいと思います。

医学部受験で生物と物理、どっちがおすすめ?

医学部受験で生物と物理、どっちを選ぶべきかについて、結論から言うと、特に理由がなければ物理をおすすめします。

というのも、物理の方が高得点を狙いやすいからです。医学部合格には高得点が必須ですが、共通テストや個別試験で8~9割、私立でも7割は欲しいところ。そう考えると、物理の方が攻略しやすいです。

医学部受験における生物と物理の特徴を比較

さて、医学部受験で生物と物理、それぞれどんな特徴があるのでしょうか。

物理は「暗記・数的処理能力」の2つで乗り切れる科目ですが、一方の生物は「暗記・読解・思考・表現」と、より多くの能力が必要になります。

また、生物の特徴として、各単元がほぼ独立していることも挙げられます。「遺伝」「体内環境」「生態系」など、それぞれの単元が独立しています。これって一見いいように思えますが、実は高得点を取るのが難しくなる要因にもなっているんですよね。

医学部受験で物理が有利な3つの理由

一方の物理ですが、医学部受験で物理が有利な理由は3つあります。

  1. 高得点を狙いやすい
  2. 教材が充実している
  3. 物理必須の医学部がある(逆に生物必須の医学部はない)

特に1つ目の理由が重要です。物理は「数学型」の科目で、しっかり勉強すれば高得点を取ることができますが、生物は「英語型」で、高得点が取りづらい特徴があるんです。

医学部受験で生物を選ぶべき場合はある?

じゃあ、医学部受験で生物を選ぶべき場合はないのかというと、そんなことはありません。生物が得意な人や、将来の専門分野に関連する場合は生物を選択するのも一つの手です。

ただ、「生物=暗記」ではないことに注意。暗記した知識を土台に考える力も必要になります。

まとめ:医学部受験で生物と物理の選択について

さて、医学部受験で生物と物理、どちらを選ぶべきか、まとめてみましょう。

基本的には、「物理」の選択をおすすめします。その理由は以下の3つです:

1.高得点が狙いやすい
2.教材が充実している
3.物理必須の医学部がある

ただ、自分の得意不得意や将来の専門分野も考慮に入れて選択することが大切。生物が得意な人は、生物を選択するのも一つの戦略です。

その意味から、最後に生物と物理のそれぞれについて、選択した場合のメリットとデメリットをまとめておきます。

「生物」を選択するメリット・デメリット
■メリット

  • 点数が安定しやすい生物は複雑な計算問題が少なく、計算ミスによる大幅な失点が起こりにくい科目です。そのため、安定した得点が期待できます。
  • 化学との相乗効果生物で学ぶ内容は、化学の高分子化合物の分野と重なる部分があり、相互に理解を深めることができます。これにより、効率的な学習が可能となります。
  • 医学部入学後の学習に役立つ大学での医学教育では、生物学の知識が基礎となる科目が多く、生物を選択しているとスムーズに学習を進めることができます。

■デメリット

  • 暗記量が多い生物は覚えるべき用語や概念が多く、広範な知識の習得が求められます。暗記が苦手な人には負担に感じるかもしれません。
  • 読解力・記述力が必要問題文が長く、記述式の回答を求められることが多いため、読解力や文章力が求められます。
  • 高得点が取りにくい難関大学では、専門的で難易度の高い問題が出題されることがあり、満点を狙うのが難しい場合があります。
「物理」を選択するメリット・デメリット
■メリット

  • 暗記量が少ない:物理は基本的な法則や公式を理解すれば、多くの問題に対応できるため、暗記量が比較的少なくて済みます。
  • 高得点を狙いやすい:論理的思考と計算力が求められますが、安定して高得点を狙いやすい科目です。
  • 受験可能な大学の幅が広がる:一部の大学では、物理と化学の選択が必須となっている場合があり、物理を選択することで受験の選択肢が広がります。

■デメリット

  • 計算ミスが致命的物理は計算問題が多く、初歩的なミスが大きな失点につながるリスクがあります。
  • 数学的センスが必要数学的な思考力やセンスが求められるため、数学が苦手な人には難しく感じるかもしれません。
  • 医学部入学後の直接的な関連性は少ない大学での医学教育では、生物学の知識がより重視されるため、物理の知識が直接役立つ場面は限られます。